~おせち料理やお雑煮をいただく時など、お祝い事には欠かせないお箸です~
祝箸は末広がりの八寸(約24cm)で縁起が良くお祝いごとには欠かせないお箸。
祝箸は、両方の先端が細くなっていて、一方は神様用、もう一方を人が使うためで”神人共食”を意味してます。
おせち料理は歳神様へお供えし、それを下げて頂くもの。新年を祝い一年の恩恵を授かる意味から、歳神様と食事をともにするわけです。
両方とも使えるからと言って、ひっくりかえして取箸にするのはタブーです。
そのお箸がお祝いの席で折れたりするのを忌み嫌うため、丈夫で折れにくい柳の木が使われています。
柳は、水で清められた神聖な木とされており、春一番に芽吹くおめでたい木ともされています。
そのため「柳箸」ともいわれ、縁起よく「家内喜(やなぎ)」と書くこともございます。また、「俵箸」とも呼ばれるのは、中ほどが太目に出来ているため、米俵を表し五穀豊穣を意味します。
さらに「はらみ箸」とも呼び、子孫繁栄を表したり、「太箸(たいばし)」とも呼ばれます。
■祝箸の使い方
お正月の祝箸は、大晦日に家長が家族の名前をそれぞれの箸袋に記入し、箸を入れて神棚に供えておくのが習わしです。
その箸を元旦に使ったら、自分で清めて(洗って)松の内までは同じ箸を使います。地域によって三が日までの所もございます。