日本人にとって、「お正月」は新しい歳神(年神)様が訪れる大事な節目です。歳神様(年神)は初日の出とともに現れるといわれています。
古くから日本人は、元日には家屋に歳神様(年神)を迎え、その年の五穀豊穣を祈願してきました。
玄関や窓などに正月飾りを飾るのは、その場所が清らかで神聖な場所であることを示すためであり、
お正月飾りは、歳神(年神)様を迎える為の目印として門や玄関に飾ります。
歳神(年神)様は、お正月飾りを目印にやってきて、そこに宿ります。
年末は特に念入りに準備をして歳神(年神)様をお迎えし、つつがなく新しい一年を過ごせるように祈願します。
歳神(年神)様とは、年の初めにその年の作物が豊かに実るように、また、昔亡くなった人の魂は山の神になり、お正月に歳神(年神)様になって、子孫の繁栄を
見守ってくれるのだとも考えられていました。
つまり、歳神(年神)様は農耕の神様でもあり、祖先の神様でもあるわけです。